介護の夜勤がきつい…体質ではなく体制で決まる3つのポイント

執筆・編集:東海かいごキャリア編集部|監修:川端 陸渡(キャリアアドバイザー・介護福祉士) | 公開 2026/07/22

介護の夜勤がきついときに確認したい体制のポイント
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明けの日に何もできない。休みなのに体が重い。生活のリズムが戻らないまま次の夜勤が来る——。夜勤のきつさは「慣れ」で片づけられがちですが、体への影響には仕組みがあり、職場によって負担のかかり方も大きく違います。この記事では、夜勤がきつくなる理由と、負担を減らす具体策、そして夜勤なしという選択肢までを整理します。

結論:夜勤のきつさは、体質より「体制」で決まります

同じ夜勤でも、次の3つで負担はまったく変わります。

  • 2交代か3交代か(拘束時間の長さがまるで違います)
  • 夜勤者が何人か(ワンオペか、複数体制か)
  • 仮眠が実際に取れるか(「仮眠時間あり」と書かれていても、取れているかは別です)

「夜勤がきつい=自分が夜型じゃないから」と考えていた方は、まずここを確認してみてください。同じ人でも、体制が変われば負担は変わります。

夜勤がきついのには、理由があります

1. 2交代夜勤は拘束時間が長い

2交代の夜勤は、夕方から翌朝までの長時間勤務になります。仮眠を挟むとはいえ、勤務としては長く、明けの日はほぼ回復に消えます。「休みが多い」と言われる勤務形態ですが、実感としての休日は少なくなりがちです。

2. 人が少ない時間帯に、判断の責任が集中する

夜間は職員数が減ります。急変、転倒、体調変化。日中なら複数人で相談できることを、ひとりで判断しなければならない場面が出てきます。この緊張が、身体的な疲労以上に消耗の原因になります。

3. 生活リズムが戻りきらないうちに次が来る

体内リズムは、一晩の夜勤ですぐには戻りません。明け→休み→日勤、という並びが続くと、常に時差ぼけのような状態が残ります。

4. 人手不足が背景にある

令和6年度の調査では、労働条件等の悩みの1位が「人手が足りない」(49.1%)でした。夜勤の負担は、そもそもの人員体制の問題と切り離せません。

出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査」(2025年7月28日公表)

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今の職場で負担を減らす工夫

1. 明けの日の予定を「入れない」と決める

明けは休みではなく、回復の時間です。用事を入れるほど、次の勤務に疲れが持ち越されます。

2. 帰宅後は「短く寝る」

明けに長時間寝てしまうと夜に眠れなくなり、リズムが崩れます。仮眠を短めにして、夜にしっかり寝るほうが戻りやすいと言われています。

3. 夜勤中の食事を軽くする

深夜に重い食事を摂ると、消化の負担と眠気が重なります。分けて少量ずつのほうが、体が楽になります。

4. 仮眠が取れていないなら、それは体制の問題として伝える

仮眠時間が設定されているのに実際は取れていないなら、個人の工夫の範囲を超えています。記録に残して相談してください。

5. 夜勤回数の調整を相談する

月の回数を減らせないか。体調の問題があるなら、なおさら相談する価値があります。

ここまで来たら、体からの警告です

  • 明けの日だけでなく、休み明けも疲れが取れない
  • 眠りたいのに眠れない状態が続いている
  • 動悸やめまいが増えた
  • 運転中に強い眠気を感じることがある
  • 持病が悪化した

とくに運転中の眠気は、自分だけの問題では済みません。心身の不調が続く場合は医療機関に相談し、勤務形態の見直しも検討してください。

※この記事は医学的な診断を行うものではありません。症状がある場合は医療機関にご相談ください。

【採用する側から見た】夜勤の負担は求人票では分かりません

介護現場と採用の両方を経験したキャリアアドバイザーの視点でお伝えします。「夜勤手当◯円」「仮眠時間あり」という記載だけでは、実際の負担は判断できません。面接で確認してください。

質問安心できる答え気をつけたい答え
夜勤は何人体制ですか人数が明確。フロアごとの配置も説明できる「日によります」
仮眠は実際に取れていますか取得の実態を具体的に説明できる「取れる日もあります」
夜勤は月に何回程度ですか平均回数と上限が決まっている「シフト次第です」
夜間の急変時はどう対応しますかオンコール体制・手順が決まっている「その場で判断です」
明けの翌日は休みになりますか明け休みの運用が決まっている明けの翌日に日勤が入ることがある
夜勤専従や夜勤なしの選択はできますか選べる/実績がある全員一律

とくに「夜間の急変時の対応手順」を聞くと、その職場が夜勤者をどう支えているかがよく分かります。手順とオンコール先が決まっている職場は、精神的な負担がまるで違います。

夜勤なしという選択肢

介護の仕事を続けながら、夜勤から離れる方法もあります。

  • デイサービス:日勤中心で、夜勤がないのが基本です
  • 訪問介護:日中の時間帯を中心に組める場合があります
  • 日勤のみの募集:施設でも日勤限定の枠がある場合があります
  • 生活相談員・介護事務:経験を活かしつつ、日勤中心で働けます

夜勤手当がなくなる分、収入は変わる可能性があります。手当を含めた総額で比較して判断してください。資格取得で基本給や資格手当が変わる場合もあります。

※いずれも傾向であり、事業所によって勤務体制は異なります。

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まとめ

  • 夜勤のきつさは体質より体制で決まります。2交代か3交代か・夜勤者の人数・仮眠が実際に取れるかの3点です。
  • 夜間は判断の責任が少人数に集中します。身体的な疲労以上に、この緊張が消耗の原因になります。
  • 明けに予定を入れない、明けの睡眠は短めにする、夜勤中の食事を軽くする。今日からできる工夫です。
  • 仮眠が設定されているのに取れていないなら、それは体制の問題です。記録に残して相談してください。
  • 面接では「夜勤の人数」「仮眠の実態」「急変時の対応手順」「明けの翌日の扱い」を確認してください。求人票では分かりません。
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よくある質問

夜勤がきついのは、自分が夜型ではないからでしょうか?
体質だけの問題ではありません。同じ夜勤でも、2交代か3交代か、夜勤者が何人か、仮眠が実際に取れるかの3点で負担は大きく変わります。とくに2交代は夕方から翌朝までの長時間勤務になるため、明けの日はほぼ回復に消えることが多くなります。同じ方でも、体制が変われば負担の感じ方は変わります。
夜勤明けはどう過ごすと楽になりますか?
明けの日に用事を入れないこと、帰宅後の睡眠を長く取りすぎないことが挙げられます。明けに長時間寝てしまうと夜に眠れなくなり、リズムが戻りにくくなります。仮眠を短めにして夜にしっかり寝るほうが戻りやすいとされています。また、夜勤中の食事は重いものを一度に摂らず、少量ずつ分けるほうが負担が軽くなります。
仮眠時間があることになっていますが、実際は取れていません。
それは個人の工夫の範囲を超えた、体制の問題です。いつ・なぜ取れなかったのかを記録に残したうえで相談してください。夜勤回数の調整を相談することもできます。なお、令和6年度の介護労働実態調査では労働条件等の悩みの1位が「人手が足りない」(49.1%)であり、夜勤の負担は人員体制の問題と切り離せません。
面接では夜勤について何を聞けばいいですか?
「夜勤は何人体制ですか」「仮眠は実際に取れていますか」「夜勤は月に何回程度ですか」「夜間の急変時はどう対応しますか」「明けの翌日は休みになりますか」の5つをおすすめします。とくに急変時の対応手順を聞くと、その職場が夜勤者をどう支えているかが分かります。手順とオンコール先が決まっている職場は、精神的な負担がまるで違います。求人票の「夜勤手当◯円」「仮眠時間あり」だけでは実際の負担は判断できません。
介護を続けながら夜勤をやめることはできますか?
デイサービスは日勤中心で夜勤がないのが基本です。訪問介護も日中の時間帯を中心に組める場合があります。施設でも日勤限定の枠がある場合や、生活相談員・介護事務など経験を活かして日勤中心で働ける職種もあります。ただし夜勤手当がなくなる分、収入は変わる可能性がありますので、手当を含めた総額で比較して判断してください。いずれも事業所によって勤務体制は異なります。

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【ご留意事項】
本記事は東海かいごキャリア編集部が執筆し、キャリアアドバイザー・介護福祉士の川端 陸渡が監修しています。東海かいごキャリアは、介護のお仕事情報の提供と転職相談サポートを行うサービスです(運営:株式会社エスタス/有料職業紹介 許可番号 23-ユ-302764)。記事内の給与・統計データは公開日時点の公的統計等に基づく目安で、実際の募集条件は各求人ページをご確認ください。

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